★重蔵おじいちゃんの茶碗蒸しのお話
茶碗蒸し、好きですか？の問いに、
嫌い、と答える日本人はほとんどいないように思います。　
　　
でも、じゃあお家で作りますか？
と聞くと、きっとほとんどの人が、お家では作らない、と答えると思います。
　　
先日、フードスタイリングのプライベートレッスンでお邪魔した、
つくば市に住むお料理大好きな主婦の方も、
『主人が茶碗蒸しが好きで、作ってくれと言うけれど、なかなか・・・』
　　
そう、茶碗蒸しって、手間かかる・材料たくさん必要・なのに、あくまで汁物の代用扱いだったりして、決してメイン料理にはならない、
立場的にも非常に微妙な料理なのであります。　
　　
私の生まれ育った家は、魚屋・仕出し料理＆寿司屋だったため、
お客様に提供する茶碗蒸しがあった時のついでのようにではありますが、
ひんぱんに茶碗蒸しが食卓に上りました。
今思うとかなり特殊な茶碗蒸しなのですが、
調理師免許を持ち、料亭で修業経験のある祖父の茶碗蒸しの出汁はなぜか鶏だけ。
具も基本は春雨オンリーでした。
でも私はこの春雨だけ茶碗蒸しが大好きで、
銀杏やらかまぼこやらが入っている、フツーの茶碗蒸しが苦手という、
なんだか変な感覚のまま大人になってしまっていました。
何年か前に、おじいちゃんの元で修業したお弟子さんの和食レストランに言った時のこと、
定食セットに付いてきた『茶碗蒸し』
これが、鶏出汁の春雨だけの、今は亡き懐かしいおじいちゃんの味そのもの！
もう二度と食べられないと思っていたおじいちゃんの味に出会えて、
『この茶碗蒸しの中に、おじいちゃんは生きている！』と、
言葉には表せないほどの感動でありました♪
この味、ちゃんとレシピにして、
槻谷家のひいおじいちゃんの味として、娘たちに伝えねば・・・
と思う、今日このごろであります(-^〇^-)
★１１月１９日のお弁当
鶏の唐揚げ・槻谷家おばあちゃん流
卵焼
ごぼうと白瀧・長ネギの煮物
ハートの物相ご飯　白胡麻
みかん
あしらいに千両の葉を・・・
柿のランチョンマット

★１１月２０日のお弁当
鰤の煮物
春菊天ぷらと、蓮根の天ぷら
ゴボウと長ネギ・エリンギの煮物
クマさんの物相ご飯　白胡麻
みかん
ぶどうのランチョンマット